〜メグロの小部屋〜:500cc・Z7 スタミナ メグロ伝統の500ccを引き継ぐ看板車。1956年に単気筒車Z6の後継車として誕生。1960年に新型二気筒エンジンを搭載した 高速車Kに引き継がれるまで4184台が生産されるベストセラーとなった。 愛称「スタミナ」は本来Z7に与えられたものだったが、後のKへと引き継がれる(メグロの小部屋: スタミナ 参照)。 単気筒498ccエンジンは伝統のもの。ビッグシングルの代名詞とも言うべき機関は20.2馬力をはじき出す。 '57年式より、シリンダーブロックには特殊鋳造プロセスによる鋳物鋼"センダイトメタル"を採用して耐久性の向上が図られた。 フレームはZ6をベースにリア部を改良、プランジャー式緩衝器からスポーツユースに適したスイングアーム機構に変更、特に走行性能 が改善された。 発売当初に愛称を一般公募したこともあり、その人気はバイクに興味の無い人にも「メグロ」=「Z7 スタミナ」と認知されるまでになる。 このこともあり、Z7は今でもファンの憧れ的モデルとして見られ、現存台数もこの時代の、かつ大型車としては異例なくらいに多い。 中古車として出ることも多く入手はメグロとしては容易な方だが、それなりに高価ではある。 また前モデルがZ6Pとして白バイに採用されていたことから、Z7P(白バイ仕様)も多く生産され、現存車にもスピードメーター が白バイ仕様(いわゆる、つかメーター)で残る車がある。 ・・・主要諸元・・・ ・全長:2200mm ・全幅:820mm ・全高:1090mm ・軸間距離:1440mm ・車輌重量:204kg ・機関型式:D型:単気筒OHV4サイクル ・総排気量:498cc ・最大出力:20.2HP/4400rpm ・最高速度:120km/h ・燃費:35km/リットル ・変速機:前進4段ロータリー ・タイヤ:(前)3.25×19−4 /(後)3.50×19−4 ・始動方式:キック ・・・メンテナンスデータ・・・(登場時規定値) ・点火プラグ:NGK・B−52 ・プラグギャップ:0.6mm ・バッテリー:6V−10AH(松下:ML3−6) ・キャブレター:三国アマル・376−25 ・メインジェット:#150 ・エンジンオイル:SAE30(冬季・#20/夏期・#40)容量2.5リットル ・カムプロフィール:(吸気)上死点前25°〜下死点後65° /(排気)下死点前65°〜上死点後25°