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エンジンオイル。
S−8のような旧車でまず困るのは、エンジンオイルは何を使えばよいのか?、
バッテリーは使える製品があるのか?、ガソリンはレギュラーなのかハイオクなのか?、点火プラグは何番?、
といった基本的な事柄が解らないことだと思います(わたしも最初に悩みました)。
そこで今回はこの基本4項目についてメグロワークス流メンテナンスで紹介しましょう。
最初はエンジンオイルです。S−8の指定オイルは10W−30マルチ高グレード品とされており、
夏期は40を使用と注釈してあります。「それなら、10W−40のそこそこグレード品を入れれば?」と、
わたしも最初は用品店の特売安値品で済ませていたのですが、これが後でエンジンを壊すことになったのです。
今のバイク用は高回転仕様が主なので10W−40マルチなどの特に安いのは、クリアランスの少ないシリンダ
の潤滑を目的にオイル分子が小さくしてありますから、メグロのような適度にクリアランスが取ってある車で
高負荷運転したり、エンジンのレストアができていないクリアランスの大きくなった車で夏場に運転した場合、
油膜切れによる焼き付きなどで最悪エンジンをこわしてしまいます。
うちのS−8もエンジンはいじってませんでしたからクリアランスが大きくなっていたのでしょう。
そのまま何回かオーバーヒートを起こしながらも騙して乗っているうちに焼き付きでエンジンをこわしてしまいました。
徳島のヨシカワオートクリニック
でシリンダとピストンの修理とオーバーホールをしたのを機会に安いマルチオイルをやめて使用したのが
カストロールRSでした。10W−50と高粘度でメグロのようなクリアランスに余裕のある車にはぴったりでした。
そしてオーバーヒートを起こすこともなく良かったのです。
が、100%合成なのでオイル漏れがひどくなったのです。高粘度でもオイル分子が小さいので油膜切れは
なくても隙間という隙間にオイルが浸透してしまい、ヘッドカバーやシリンダブロックの合わせ目、
ダイナモの軸などから拭いても拭いても滲み出る始末!
そこに丁度のタイミングで発売されたのがBPの
コーズクラシック
と言う旧車のために開発された製品でした。
まさにメグロのために用意されたようなオイルで、20W−60という高粘度仕様でしかも鉱物油ベースなので
適度なオイル分子で合成オイルのようなオイルの滲み出もありません。
実際S−8でこのオイルを使いだしてからはオイル漏れが激減し、カストロールRSと変わりない潤滑性能で
トラブルなく安心して乗っています。
4L缶と1L缶があり、オートバックスなど自動車用品店には置いてあると思いますが、わたしがいつも買いに行く
近所の南海部品本店では4390円/4リットル(税別)と幾らか安いです。
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ガソリン添加剤。
S−8の発売当時と今との違いに燃料事情があります。つまり、当時一般に売られていた
有鉛ガソリンは今ではほとんど入手できません。「それでは近所のガソリンスタンドで入れて乗っていると壊れるか?」
といえば、そんなことはありません。別に無鉛レギュラーガソリンを入れて走れば良いと思います。ただし普通に、という
前提で!
有鉛ガソリンの鉛成分は、当時の精製純度でカバーできないノッキングの防止目的、無色ガソリンへの着色
(誤給油防止目的)、そしてエンジン素材の限られていた時代の吸排気バルブの保護目的に配合されていました。
それが排気ガス規制の対象として鉛成分が含まれたことで燃料も車も無鉛対応の仕様に変わって現在の状況なのです。
そこで、有鉛仕様車が無鉛ガソリンを使うとどうなるか?ということなのですが、先述のとおり普通に乗っていれば
問題ないと思います。一番影響するといわれているのは吸排気バルブの保護が出来ないので故障の原因になるという
ことです。確かに有鉛から無鉛に変わった直後のガソリンは今とは違い、炭化生成物の発生に対してバルブシートの改造も
必要としたと思います。しかし、今のガソリンはレギュラーでさえエンジン洗浄剤が配合されて、吸排気バルブの保護に
影響のある炭化生成物の発生を抑えています。ましてやハイオクを入れる意味はありません(ハイオク指定車は入れて
くださいよ!)。
で、うちのS−8はどうかというと、ガソリン添加剤を給油時に入れています。「え、無鉛レギュラーガソリンで
いいんじゃないの?」と思うでしょうが、確かに普通ならいいんです。普通じゃない状況というのは、
・毎日乗っている
・長距離乗ることがある
・高負荷(高速・急勾配)で乗ることが多い、など。
ようするに車にストレスのかからない乗り方が普通なのです。よく考えたら乗り手がストレス抱えて走っていると
よく壊しているようです。でもこれって意外と普通に乗れないもので、時速70km/h以上出してたり、一日で数百キロ
走ったりすることもあります。そこで保険の意味も兼ねてガソリン添加剤を入れるようにしています。
使っているのは
リード
という添加剤で、これには鉛の代替成分を配合してあるので有鉛ガソリンのように使用できます。
わたしはこれを50Lで一本の割合から計算して満タン時に1/7本の量で給油時に入れてます。写真のビンに移し替えて
目盛りを付けて計るようにしています。これを使いだしてからは廃ガスの煙も無くトルクの上がりも力強くなったように
感じ、特に高負荷(高速・急勾配)運転で利いてるように思います。
これもオートバックスなど自動車用品店やホームセンターの自動車用品コーナーに置いてあると思いますが、大体
600円〜くらいです。最近写真の灰色ラベルから黒色ラベルに変わりました。中身も以前の薄茶色から写真ビンの濃麦茶色
に変わっています。
近頃、地球温暖化対策の為、ガソリンの約1割配合でバイオエタノール(つまりアルコール)を混合する政策方針が
環境庁から発表されました。E10ガソリンと呼ばれているのですが、植物由来のアルコールで二酸化炭素の発生を削減する
らしく、約1割配合で1%の削減効果があるとのこと。さてこれがこの先旧車にどう影響するのか関心のあるところですが、
八重洲出版の月刊誌「別冊モーターサイクリスト」
の2003年7月号で影響を解説してますので、詳しくはどうぞ。
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バッテリー。
メグロで12v仕様の車は数えるほどなので、
S−8はメグロの中ではバッテリーについてはかなり融通の利く一台ではあります。むしろ今の
バイクよりオーナー孝行かもしれません。
写真のバッテリーを見られて「車用のと間違えてない?」
と、たぶん思うでしょう。そう、自動車用のしかも軽自動車用の一番安いバッテリーです。
メグロの12v仕様車はどうも自動車用の電装を採用しているらしく、他の電装部品にも自動車用
と思われるパーツが見られます。ということでバッテリーも自動車用がそのまま使えてしまうので、
それなりにメリットがあります。
・とにかく安い
写真は中でも一番安いと思われるオートバックスのPB品。28A19Lで、配線がノーマルなら
19Rが良いかもしれません。税込み3000円ちょっとで買えるなんてバイク用バッテリーでは考え
つきません。他で買っても一番安い区分ですから5000円もあれば十分です。
・どこでも買える
軽自動車用の一般品ですから都心のスタンドでも田舎の農協でもオールラウンドで入手可能。
S−8はバッテリー点火ですから、万が一バッテリー上がりになったらそこらのスタンドや修理屋さんに
飛び込めば、すぐに出してくれるはずです。たとえ充電故障でも新品なら数十キロは走りますから、
緊急時にはバッテリーを買って交換しましょう。
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点火プラグ。
この回トリは点火プラグについて。これも当時の資料が無ければ
何を使うのか解らない部分。指定はNGK・B4Sなのですが、どこにも売られていないと
思います。どうしてもというならば部品交換会で探すか、メーカー問い合わせで有無確認して
もしかしたらあるかな?という番手です。
でも心配無用。これもどこででも入手できるB6HSあたりを付ければ十分です。かえって
B4Sなんか低熱価プラグにすると、ちょっと時速70km/hで走っているとエンストの元になります。
S−8の発売当時はまだ本格的な高速道路もない時代ですから。普通に走るのは時速40〜60km/h
それもストップ&ゴーのダート一般道が珍しくない道路事情での設定と考えればB4Sで妥当でしょう。
今の道路事情なら一般道でも時速70km/hで連続走行しなければ車の流れに乗れないことを想像すれば、
当時の番手設定が意味の無いことが解ると思います。
さて、写真のプラグはB5HSとB7HSです。なぜ二種類かと言えば、B7HSが走行用、
B5HSがスターター用として使い分けしているからです。初めはB6HSだったのですがそれでも
心持ち高速で連続走行しているとエンストしそうになったので今はB7HSを基本としています。
これでも夏期にはプラグの電極碍子が真っ白になるのでB8HSにすることもあります。
逆に暫く乗らずにいて始動する際はかかりにくいことがあります。また整備のためにアイドリングを
十数分続けることもあります。そういうときにスタータープラグとしてB5HSを使っています。
始動はB4Sが良いのですから、できるだけ熱価の近いプラグが有利です。このB5HSはたまたま
売られていた一番低熱価のプラグだったので買って置いたもので、結構年季が入ってます(もう
8年が近いかな)。
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