鉄道模型室

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「鉄道模型室」では、
メグロワークスが手掛けたHOスケールモデルを題材に、
ディープに鉄道をコメント紹介するコーナー!
結構しぶいのを公開してますので、楽しみに下さい!
第五回目は、拙保有のHOスケールモデルから国鉄・交直流寝台特急電車581系のご紹介。

 (第五回) HOスケールモデル コレクションから(2)
国鉄・交直流寝台特急電車581系

 今回の編成・EC特急「月光



今回も国鉄特急電車の代表的形式からチョイス♪ 世界的にも稀な寝台電車として誕生した581系です。
昭和42年の登場際に運転開始された列車名称から「月光型」と称される形式群。

元々は寝台需要の増強と不足する車両収容施設の解消を目的に、 夜行と昼行を兼用できる寝台電車として急行運用を想定して計画が為されて在ったもの。
途中から運用上の考慮から特急運用での仕様開発に転向された由。

当初、関西〜九州間の新幹線連絡需要が目的で在ったことから電気系統仕様を交流60Hzとされて、
直ぐに関東〜北海道連絡需要にも用意と為り交流50Hz併用仕様の583系として増備されて至ります。
当初は電動車種のみの違いで制御、付随車種は共通とされて在りましたが、長編成化(15両)の際、
サービス電源容量の不足懸念から大容量電動発電機(150kVA→210kVA)搭載の制御車として
クハネ583が昭和45年に登場。
後年は需要低迷と昼行兼用仕様の特殊設備からサービスレベルの相違 (リクライニングシートの標準化に対する固定ボックスシートとの格差)が目立ち、 総勢の1/3程が簡易改造に拠り近郊ローカル仕様形式(419系・715系)に。
そして現在唯一残存する583系編成6両が平成29年を以て引退と為りました。

紹介する編成例は、当初モノクラスで在った「月光・みどり」編成にサロ581が加わった、
昭和43年10月1日ダイヤ改正時での編成です。
クハネ581・サハネ581・サロ581・モハネ580・モハネ581・サシ581・モハネ582・モハネ583・
サハネ581・モハネ582・モハネ583・クハネ581、以上の12両。

先ずはクハネ581。
寝台列車として分割併結を可能とする貫通仕様条件がまとめられた秀逸デザイン。
以後の特急用途車両に於いても客室拡大目的に流用されたお馴染みの顔に。
前回紹介のこだま型に代表されるボンネット形態が高速鉄道的デザインの代表ならば、
合理的汎用特急車両のニーズにマッチしたインターシティー的デザインの代表か。
クハネ581では寝台車両では対策を要する騒音源機器を客室から隔離するために、
運転室と客室デッキの間に機器室を置く室内構成が特徴。
同様の発想は遡り157系「日光型」が元祖でディーゼル特急80系でも。
クハネ583では電動発電機が床下配置と為り客室が拡大したことで外的印象も変化。
趣味的にはやっぱりクハネ581が良いですな〜♪
模型は最初にHOスケールで登場したカツミの製品。
現行の各メーカーモデルから視ればディテールのあまい所も味が在って宜しいかと!?


中間車の基本形式はモハネ580、581とサハネ581、増備以降のモハネ582、583。
電動車の2形式は、モハネ580、581が交流60Hzのみ対応の交直両用仕様。
当初の運用エリアが西日本〜九州に限られたことからの仕様ですが、
直ぐに東北エリアでの運用が定まり増備分から以降は交流50Hzにも対応した3電源仕様の
モハネ582、583に。
なので本系統に於いては初回生産のみの少数派。
両車の外観上での相違は判り辛いですが、
モハネ580とモハネ582に於いて乗務員室配置が反転して在ります。
模型で見比べても乗務員室の窓割が異なるのが判りますか〜!?
モハネ580はカツミの初期製品。
パンタグラフが直流用のPS16まんまですので碍子ピッチが狭く違和感が在るので、
碍子ピッチが広い当時モノのPS17(此れも実物と比べると変なのですが〜笑)に付け替え改造。
セットのモハネ581も初期品。
対してモハネ582、583は比較的最近(と云っても20年以上前の〜)製品から。
細部のディテール精度が向上して在ります。
サハネ581はモハネ580、582と同一の車体構成。
あいにく模型の持ち合わせが無いのでモハネで代用、申し訳無し〜

中間車にはもう2形式。
サロ581は寝台電車編成ながら座席1等車(ロザ)
当初は寝台専用編成を想定して車種にはなかったのが、
東北エリアでは昼行運用に際して座席1等車は不可欠と考慮されて、増備以降より登場。
客室設備は昼行特急形式481系のサロ481に同等ながら、
車体断面は寝台車に揃えられて在ることから高天井の車内は解放感が在る。
編成例の昭和43年10月1日以降は九州方面の編成にも連結されて、
昼行運用の「つばめ」「はと」はロザ連結の運用と為った由。
模型ではモハネ580などと同じくカツミの初期製品から。
サシ581は夜行特急では不可欠なサービスで在った食堂車として当初より組まれた形式。
車内設備はサロ581同様に昼行特急形式のサシ481と同様。
また編成に揃えた車体断面に拠る開放的な高天井の車内印象もサロ581同様。
模型もカツミの初期製品から。

HOスケールでの既製品としては長らくカツミの独壇場でしたが、エンドウからもラインナップ。
また何れからも真鍮ベースでキットが完成品同様にラインナップ♪
近年ではTOMIXから好ディテールなプラ製モデルも登場して比較的容易に編成で揃えることができます。
昔ながらのペーパーモデルでは小高模型より出て居りましたが今は昔と為って居ります。
もし模型店の在庫で在ればお好みに作るには良い素材かと存じます〜

実車での営業運用は終焉と為りますが、
手元に最盛期の編成で揃え見るのも一興でしょうか〜



それでは、次回をお楽しみに!


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