鉄道研究室

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「鉄道研究室」ではメグロワークスが鉄道研究で見つけた奇題・変問を独断的解釈で紹介するコラムです。
勝手な解釈こそ、また新たな発見につながるもの!
ひとつ頭をやわらかくして、おかしい、ふしぎ、を勝手に解釈してみよう!


タイトル
:栄光の旧国鉄特急用特別塗粧編成"青大将":その4:
〜"青大将"の運用〜

 ・前回に続き、旧国鉄特急用特別塗粧編成"青大将"について、その車両達の運用状況について紹介しましょう。



「つばめ」


 ・特急「つばめ」

EF5889 スハニ35 1 スハ44 3 スハ44 4 スハ44 5 スハ44 1 スロ54 36 スロ54 34 オシ17 1 スロ54 33 スロ54 37 スロ54 35 マイテ39 1

 特急「つばめ」・昭和31年11月19日(東海道全線電化完成運転初日上り編成)

まずは記念すべき"青大将"運転初日の上り編成です。
ご存知通り、東海道全線電化完成を記念しての特別塗粧ですので、前日まで一般には
この色替えは伏せられて在り、一部の関係者に拠って塗り替え作業は進められました。
当日、大阪駅に現れた見たことのないカラーの列車に一般客は驚いて魅入ったと云われてます。
初日には機関車から後尾の展望車まで一新した"青大将"塗粧で揃えられて在りましたが、 前日まで走らせた旧塗粧車(ぶどう1号)は当然ながらこの日からの塗り替え入場と
成るために、全車両(スハ44、スハニ35、予備車マシ35)が塗り替え完了まで、 一部に旧塗粧車が混じる編成が在った由です。
なお展望車については、基本編成用の2両(マイテ39 1、マイテ58 1)が極秘塗り替え入場中は、 既存用として残す予定で在ったマイテ39 11とスイテ48 1、予備車マイテ49 1,2が運用されて在った様子。

EF5857 スハニ35 4 スハ44 23 スハ44 26 スハ44 24 スハ44 27 スロ54 42 スロ54 31 オシ17 3 スロ54 32 スロ54 41 スロ54 13 マイテ58 1

 特急「つばめ」・昭和31年11月19日(東海道全線電化完成運転初日下り編成)

同じく運転初日の下り編成。
庇の無いEF5857に特別塗粧されて在ったので今から観るとスッキリ過ぎる印象ですが、 当時の報道ではこちらの雄姿が多数残されたのでファンにはお馴染みの編成。
なお特急「つばめ」の初日編成に限り、ヘッドマークは特別仕様のモノが用意されて在り、 大阪発上りには電化完成を祝う意匠としてパンタグラフ型の形態、東京発下りにはスピードアップを強調する 羽型の形態で在った。
この記念ヘッドマークは現在、東京発用が埼玉・鉄道博物館に、また大阪発用が大阪・交通科学博物館に 所蔵展示されて在ります。

EF5866 スハニ35 スハ44 スハ44 スハ44 スハ44 スロ54 スロ54 オシ17 スロ54 スロ54 スロ54 マイテ

 特急「つばめ」・昭和31年12月(下り編成)

機関車の塗り替えも後手に在りますので、当然ながら運用に満たすだけ未だ揃って居ない頃の編成。
運転初日は上記の2両のみ間に合わせた由〜笑
最終的には東海道筋の旅客運用に担う、東京機関区と大阪・宮原機関区に所属する
EF58、25機が"青大将"塗粧に塗り替えられました。

EF58 マイテ49 1 スハニ35 スハ44 スハ44 スハ44 スハ44 スロ54 スロ54 オシ17 スロ54 スロ54 スロ54 マイテ

 特急「つばめ」・昭和32年7月17日(下り編成)

昭和32年7月17日〜22日に皇太子殿下が岐阜・愛知・長野を視察旅行された際、 御用車としてマイテ49 1が増結された編成例。
それまではお召しとして別に特別列車が仕立てられるのが常で在ったが、ダイヤが過密化する中で 皇太子殿下の準公式旅行際は一般列車への御用車増結にて対応がされるようになった。
マイテ49 1は日程に合せ東京〜岐阜が「つばめ」に、更に長野、帰路新宿まで一般列車に同増結されて帰着由。
その前後には大阪〜東京間を回送増結が在ったと思われます。

EF5846 スハニ35 3 スハ44 16 スハ44 26 スハ44 11 スハ44 32 スハ44 6 ナロ10 26 ナロ10 20 オシ17 1 ナロ10 1 ナロ10 8 ナロ10 27 マイテ39 21

 特急「つばめ」・昭和32年秋(特ロ形式変更後上り編成)

昭和32年秋より特ロ形式をスロ54に替えて新製ナロ10へ置き換え時での編成。
東海道全線電化完成後の特急列車需要の高まりの中、増結による対応を迫られて特ロを軽量客車へと置き換え。
これにより編成の牽引定数は換算重量600t範囲で増結が可能となった。
この編成例では既にハザが増1両とされての13両となって在る。

EF5845 スハニ35 スハ44 スハ44 スハ44 スハ44 スハ44 ナロ10 ナロ10 マシ35 ナロ10 ナロ10 ナロ10 マイ38 マイテ39

 特急「つばめ」・昭和34年10月(下り編成)

"青大将"塗粧編成最盛期頃の編成例。
基本12両のハザ5両、特ロ5両、食/展各1両に加えて、ハザ増1両と外国人団体旅行にチャーター様子の 特別車両・マイ38がつながれたフルラインナップ♪
この編成例では食堂車がオシ17に替えて予備車マシ35を連結様子。
牽引するEF5845にはさぞ辛い仕業で在ったか!?

EF58 スハニ35 スハ44 スハ44 スハ44 スハ44 スハ44 ナロ10 ナロ10 マシ35 ナロ10 ナロ10 ナロ10 ナロ10 マイテ39 1

 特急「つばめ」・昭和34年4月2日(特ロ1両増結下り編成)

珍しい編成例。
基本12両に特ロ増1両ですが、マイテの前につながれるは"はつかり"塗粧のナロ10!
暫定的に特急「はつかり」編成所属の尾久区より貸し出された状況の様子。
"青大将"塗粧車両が全て大阪に在る為に東京方で増車が必要場合での処置由。
反対に特急「はつかり」に"青大将"塗粧の車両が貸し出された例も在るらしい・・・

EF58 スハニ35 スハ44 スハ44 スハ44 スハ44 スハ44 スハ44 ナロ10 ナロ10 オシ17 ナロ10 ナロ10 ナロ10 マイテ39

 特急「つばめ」・昭和35年5月5日("青大将"塗粧編成末期下り編成)

ハザ増2両の編成例。
"青大将"塗粧編成末期の1〜2年間、既にこのような増結が常態化して在った由、 東海道線の特急需要は飽和状況に成りつつ在ったことを覗わせる。

EF5858 スハニ35 3 スハ44 21 スハ44 20 スハ44 18 スハ44 24 ナロ10 8 ナロ10 11 オシ17 4 ナロ10 17 ナロ10 6 ナロ10 2 マイテ39 1

 特急「つばめ」・昭和35年5月31日(客車"青大将"塗粧編成最終日上り編成)

特急「つばめ」はビジネス特急「こだま」の増強と云う役割を担うべく電車化されて、 この日を以って客車による運用は終焉となりました。
何故か増結も無い基本12両での編成は少々物悲しさを感じさせます。

EF5857 スハニ35 1 スハ44 12 スハ44 4 スハ44 22 スハ44 16 スハ44 15 ナロ10 12 ナロ10 22 オシ17 1 ナロ10 3 ナロ10 24 ナロ10 5 ナロ10 19 ナロ10 7 マイテ49 2

 特急「つばめ」・昭和35年5月31日(客車"青大将"塗粧編成最終日下り編成)

一方の東京発最終列車は、ハザ増1両に特ロ増2両と云う牽引定数の換算重量いっぱいでの15両編成!
これが最終日の上り編成を寂しくさせた要因かァ〜
余程に名残り惜しいお客が在ったと見えますね〜笑
奇しくも牽引機は運転初日に同じEF5857。
後尾展望車には予備車マイテ49 2を連結。
予備車・・・とは云え"青大将"塗粧末期には老朽車マイテ39に替えて殆ど常結で在った由。
なおマイテ49 2は今なお現役はご存知通り〜

 マイテ39 1                    マイテ49 2  





「はと」


 ・特急「はと」

EF58102 スハニ35 5 スハ44 19 スハ44 21 スハ44 22 スハ44 20 スロ54 46 スロ54 43 オシ17 4 スロ54 45 スロ54 47 スロ54 44 マイテ58 1

 特急「はと」・昭和31年12月3日(東海道全線電化完成直後の下り編成)

特急「つばめ」に同じくして東海道全線電化完成後は特急「はと」も特別塗粧編成の一員と成りました。
しかし、先述とおり東海道全線電化完成運転初日に塗り替えが間に合った車両は特急
「つばめ」の運用を満たすのみで、予備車も無い状態でしたので全線電化完成後も暫くは
旧塗粧車(ぶどう1号)による旧来とおりの編成仕業で在った由。
編成例は、ほぼ置き換わりつつ在る頃の様子を想定して在ります。
 ※車番は実記録に基きます。

EF5846 スハニ35 5 スハ44 7 スハ44 13 スハ44 26 スハ44 28 スハ44 34 ナロ10 8 ナロ10 3 オシ17 1 ナロ10 18 ナロ10 19 ナロ10 25 マイテ58 1

 特急「はと」・昭和33年8月1日(特ロ形式変更後下り編成)

漸く"青大将"塗粧が板に付いた頃の編成例。
車両群は既に大阪・宮原区に集約配置されて在り、ハザ、特ロを主に特急「つばめ」とは
仕業混在ではなかったかと思われる。

EF58140 ナロ10 オシ17 ナロ10 スハニ35 スハ44 スハ44 スハ44 スハ44 ナロ10 ナロ10 マシ35 ナロ10 ナロ10 ナロ10 マイテ58 ?

 特急「はと」・昭和34年10月(上り編成)

基本編成のスハニ35より前に増結された珍しい団体仕業と思しき編成例。
基本12両に加えて特ロ増2両と食堂車オシ17(一般仕様)が付いた豪華版♪
やはり利用されたのは外国からの観光団体?それともVIPかァ〜笑

EF5886 スハニ35 5 スハ44 1 スハ44 11 スハ44 23 スハ44 19 ナロ10 13 ナロ10 18 オシ17 3 ナロ10 10 ナロ10 14 ナロ10 9 マイテ58 1

 特急「はと」・昭和35年5月31日(客車"青大将"塗粧編成最終日上り編成)

客車"青大将"塗粧編成最終日編成。
上りは特急「つばめ」に同じく基本12両の陣容にて終焉。

EF5838 スハニ35 4 スハ44 17 スハ44 13 スハ44 3 スハ44 6 スハ44 10 ナロ10 16 ナロ10 1 オシ17 2 ナロ10 4 ナロ10 20 ナロ10 27 ナロ10 15 ナロ10 23 マイテ58 2

 特急「はと」・昭和35年5月31日(客車"青大将"塗粧編成最終日下り編成)

同じく下り最終列車。
こちらも下りは有終の美を飾るに相応しい15両編成〜



マイテ58 2        






「さくら」


 ・不定期特急「さくら」

EF5899 スハニ35 5 スハ44 30 スハ44 29 スハ44 16 スハ44 17 マシ35 1 スロ60 116 スハ43 2 マシ29 107 マイ38 2 マイ38 1 マイテ49 1

 臨時特急「さくら」・昭和32年7月24日(団体臨時編成)

「さくら」はそれまでスハ43系を用いる臨時特急で在ったが、高まる東海道筋の昼行特急需要に 答えるべく、山陽筋の同昼行特急「かもめ」で使用のスハ44系をコンバートすることで"青大将"塗粧化による グレードアップを計ったとされ、昭和32年8月31日からはとりあえず旧塗粧車(ぶどう1号)まんまで仕業に 就いた。
同10月1日からは、ほぼ常時運転となる不定期特急扱いに格上げされて"青大将"塗粧編成の一員に加わった。
この編成例はその以前では在るが、既に同6月5日には配置換えが完了で在ったことから可能となった フライング的(笑)"青大将"塗粧編成。
記録では外国人団体観光客192人、日石カルテックス社用46人と在る。
食堂車2両に外国人団体専用車とも云えるマイ38を2両つなげた豪華版♪

EF58 スハニ35 スハ44 スハ44 スハ44 スハ44 マシ29 スロ60 スロ60 スハフ43

 臨時特急「さくら」・昭和32年8月28日(置換え後下り編成)

スハ44化直後での編成例。
機関車以外は未だ塗り替え手付かずの旧塗粧。
特ロは暫定的にスロ60を組込み様子。
本来のスロ54は未だ"青大将"塗粧のナロ10が投入前にて不足の為か!?
数ヵ月後にはこの編成中、特ロ2両以外が"青大将"塗粧に変身〜

EF5866 スハニ35 8 スハ44 24 スハ44 34 スハ44 27 スハ44 10 マシ35 12 ナロ10 22 ナロ10 20 スハフ43 2

 不定期特急「さくら」・昭和33年1月4日(下り編成)

不定期特急化以後の編成例。
「さくら」編成の特徴としては、食堂車にマシ35、特ロにスロ54を基本に最後尾はハザのスハフ43が 組まれます。
しかしあくまでも不定期特急で在るために定期列車の「つばめ」「はと」の運用次第で食堂車は予備車の マシ29に、特ロはナロ10にと組み換わった由。

EF5895 スハニ35 9 スハ44 10 スハ44 22 スハ44 21 スハ44 3 マシ29 107 スロ54 20 スロ54 21 スハフ43 2 マイテ39 11

 不定期特急「さくら」・昭和33年5月16日(外国人団体用展望車増結上り編成)

これも珍しい編成例。
"青大将"塗粧化後もこのような珍車の増結が頻繁で在った様子。
この日も多分、外国人団体観光客向けでしょうか、桃山様式内装で知られたマイテ39 11が最後尾にお供〜
ちなみに行灯テールサインには「さくら」が確り付けられて在ります♪

EF5899 スハニ35 9 スハフ43 2 スハ44 29 スハ44 14 スハ44 31 スハ44 17 マシ35 11 スロ54 18 スロ54 19 スハフ43 1

 不定期特急「さくら」・昭和33年8月13日(ハザ増結下り編成)

"青大将"塗粧の基本編成にハザ増結としてスハフ43がもう1両組まれた珍例。

EF5899 スハニ35 スハ44 スハ44 スハ44 スハ44 マシ29 ナロ10 スロ54 スハフ43

 不定期特急「さくら」・昭和33年8月29日(食堂車にマシ29、特ロにナロ10を連結)

この日の仕業は余程に車両が不足したのか、かなり混在した編成例〜笑

EF5870 スハニ35 29 スハ44 1 スハ44 14 スハ44 17 マシ35 11 ナロ10 15 スロ54 18 スハフ43 1

 不定期特急「さくら」・昭和33年9月4日(運転最終日下り編成)

不定期特急の役割も、昭和33年10月1日に実施のダイヤ改正にて登場する期待の電車特急「こだま」の 新設により役目を終えることに。
配置転換の事情からか一足早い終焉となりました・・・



スハフ43 1        




 ・その他列車での編成例

EF58 スユ マニ スロ54 オロ マシ29 スハフ スハ スハ スハ オハ オハ スハフ

 急行「なにわ」・昭和33年10月1日(下り編成)

急行「なにわ」は、先の不定期特急「さくら」とは食堂車と特ロを共有仕業とされて在った
ことから、定期昼行急行ながら"青大将"塗粧の車両が組み込まれる列車で在った。
なお食堂車はマシ35 11,12やオシ17で組まれる場合も在った由。

EF5847 スユ43 6 マニ60 430 ナロ10 3 オロ40 77 マシ29 101 オハ46 47 オハ46 36 オハ46 40 オハ46 689 オハ46 33 オハ46 43 スハ43 335 オハ46 31 オハ46 42 スハフ42 325

 急行「なにわ」・昭和34年8月23日(下り編成)

不定期特急「さくら」が廃止後でも急行「なにわ」は"青大将"塗粧の車両と補間がされた
様子で、特ロ車に"青大将"塗粧のナロ10 3がつながれた編成例を示す。
なお、食堂車のマシ29 101はこの次期既に「なにわ」用で在ったと思われるが、何時頃
まで"青大将"塗粧で在ったかは不明。
なので期待を込めて"青大将"としてみました〜笑
牽引機は東京機関区のEF5847で、これも"青大将"。

EF5863 スハニ35 2 ナロ10 7 ナロ10 5 ナロ10 18 オシ17 2 ナロ10 27 ナロ10 13 マイテ49 1

 臨客「GATT特臨」・昭和34年(上り編成)

重要な国際会議開催に際して要人輸送ために運転された臨客での編成。
スハニ35以外は優等車と食堂車と云う豪華版!

EF58 マロネ40 11 マロネ49 2 マロネ40 3 オシ17 8 マイ38 1 マイテ39 11

 臨客「大型タンカー進水式招待客輸送」・昭和34年10月19日(下り編成)

尾道の造船所にて催行された進水式への要人輸送ために運転された臨客での編成。
こちらも個室ロネに一等車を連ねた豪華編成〜
乗るは新造船の海外船主一行か!?

電機 スニ ナハネ10 オロ ナハ ナハ オハ オハ オハフ マイテ49 1

 準急「アルプス」?・昭和32年7月22日(上り編成)

先に記した、皇太子殿下の昭和32年7月17日〜22日岐阜・愛知・長野視察旅行の際、 帰路に御用車としてマイテ49 1が増結された編成例。
恐らくは準急「アルプス」に後部増結ではなかったかと思われる。
なお、ご乗降される際は展望デッキよりされてられた様子が写真(新宿駅到着時)に残って在る。
このような皇太子殿下の準公式旅行際は一般列車への御用車増結にて対応がされるようになった。

DD1351 スハニ35 6 ナロ10 2 マイテ49 1

 江若鉄道特別列車・昭和34年8月9日(下り編成)

皇太子殿下が滋賀・近江今津にて開催されたボーイスカウトジャンボリー大会臨席のために 仕立てられた特別列車。
宮原区より上記の3両が貸し出されて競輪場前〜近江今津を往復利用された由。
牽引機は自社のディーゼル機を使用。
なお東京からは既に運転が始まって在った電車特急「こだま」にサロ(往路は25002、帰路25004)増1両にて 一般乗客と混乗された由。

EF58 マロテ49 1 オロ61 スハニ35 スロ51 オロ35 スハシ38 ナハ11 ナハ11 ナハ11 スハフ42 スハフ42 スハ43 スハ43 スハフ42

 急行「吾妻」・昭和35年7月30日(上り編成)

皇太子ご夫妻が那須御用邸よりお帰京際に、白河駅より御用車としてマロテ(マイテ)49 1が増結された編成例。
マロテ49 1は"青大将"塗粧指定を解かれて直後にて未だそのまんまで在ろうかと思われる。
次位に在るオロ61は供奉員随行用。
なお、急行「吾妻」の編成は前年の記録より抜粋しましたので実際とは異なるかもしれません。

C61 マニ マロネ38 ナハネ11 ナロ10 ナロ10 オシ17 1 ナハ10 ナハ10 ナハ10 ナハ10 ナハフ11 スハフ42 スハ43 スハフ42

 急行「霧島」・昭和35年6月29〜30日(ダイヤ改正直後下り編成)

"青大将"塗粧指定を解かれて直後の編成例。
ナロ10とオシ17は解除後、直ちに九州小倉工場に送られて軽整備のみで"青大将"塗粧もまんま 鹿児島区へ異動させた由。
急行「霧島」にて一般色客車に混じり組まれた"青大将"塗粧車が写真で記録されて在る。

ED42 スハフ42 スハ44 オロ61 ナハ11 ナハ11 ナハ11 ナハ11 ナハフ11 ED42 ED42 ED42

 臨時準急「高原」・昭和35年7月(下り編成)

これも"青大将"塗粧指定を解かれて直後の編成例。
臨時準急「高原」と思しき列車の記録写真に在る、"青大将"塗粧のスハ44が増結された編成。
表のとおり難所で知られる碓氷峠越え(横軽区間)を通過する珍しい組合せ〜。
本来はスハ43が増結されるところに何らか事情にてスハ44となった様子。
恐らくは夏季シーズンにて臨時列車用車両が不足で在ったことから、 とりあえず運用から外れて在った"青大将"塗粧のスハ44を使い廻したので在ろうか!?
この後直ぐに、スハ44系はその特殊な座席構成(特急型)にて運用できる列車が限られた為、 半数以上が臨時列車用途への転用を兼ねて近代化改装工事に入り、アルミサッシに蛍光灯化が為されて、 ツアー列車「観光号」の主力車両に使用。
"はつかり"塗粧から窓下のクリーム帯を省いた専用塗粧にて暫し活躍由。


 ・"青大将"塗粧のEF58牽引による編成例

EF5846 ナハフ11 3 ナハネ11 10 ナハフ11 14 ナハネ11 15 ナハフ11 7 ナハネ11 8 ナハネ11 7 ナハネ10 88 オシ17 6 ナロ10 30 マロネフ29 101 マロネ40 1 マ二32 92

 特急「さちかぜ」・昭和33年8月29日(上り編成)

EF58の"青大将"塗粧牽引機は何も「つばめ」「はと」「さくら」にのみ充てがわれたので
なく、担当する東京機関区と宮原機関区に所属した25機が何れのタイミングでも牽引が
できるよう、必要以上に"青大将"塗粧とされたことから、"青大将"編成以外の運用も多く
なり同じく新設なった九州方面夜行特急や昼行の急行、鈍行列車の牽引でも活躍した。
このような牽引機のみ"青大将"塗粧で在る編成例は、他に「さちかぜ」を改称した「平和」や「はやぶさ」、 姫路電化完成後にEF58が担当した「かもめ」でも見られた。


EF5895 マニ20 ナロネ22 ナロ20 ナシ20 ナハネ20 ナハネ20 ナハフ21 ナハネ20 ナハネ20 ナハネ20 ナハネ20 ナハネ20 ナハフ20

 特急「さくら」・昭和34年夏(下り編成)

昭和33年10月1日ダイヤ改正の目玉で在った新型固定編成客車20系による九州寝台特急にも "青大将"塗粧牽引機が当たる場合があった。
寝台特急列車の愛称名として復活した「さくら」の"青大将"塗粧牽引機による例。
"青大将"塗粧の終焉までの僅か1〜2年のタイミングで見られた組合せ。
ちなみに「さくら」のヘッドサインは不定期特急時代のモノを使い廻し〜笑


以上にて「栄光の旧国鉄特急用特別塗粧編成"青大将"」を完結致したく存じます。
まだまだ不足かつ未発見な項目が在るやもしれませんが、大枠での纏めには出来たかと存じます。
同好諸氏方には何らかのお役に立つことが出来れば幸いと思って居ります。

さて最後に!
この私的興味の発端となった、特急用特別塗粧編成"青大将"の"色"とは如何様なモノで在ったのか!?
記述当初には憶測的なコメントでしか出来ませんでしたが、漸くにその"答え"と成りうる
資料が出てまいりました。
大阪・交通科学博物館にこの程、特別塗粧編成"青大将"時期の特急「はと」用と思しき、 テールサインが展示物として加わりました。
この存在は以前より知る人ぞ知るもので、かつては未だ在った頃の鷹取工場にて、一般
公開日展示で人目に触れる以外には表に出されませんでした。
推測ですが定期運転終了後マイテ58辺りを高砂工場に収容した際に取り外したモノが、現場から後に鷹取工場へ移され、 更に鷹取工場廃止と共に交通科学博物館所蔵となったのではと思われます。
それが今、常時展示物として観る事が可能と成りました。
行灯式の本体は当時の"青大将"塗粧がまんま残されて在り恐らくは当時の色を残す唯一資料ではないでしょうか。
実際にはこれ以外の色合いが時期、或いは塗り替え現場工場の違い等々により存在して在りましたが、 少なくとも、"青大将"塗粧末期での"色"として、その一端を垣間見ることができます。
従来、"青大将"塗粧については同好諸氏方の中で各論在りましたが、是非に一度、交通科学博物館に来館されて 実際の"色"を観察されて診られては如何でしょうか。

 ※写真にて実色とはイメージが振れるかと存じます



 
 追記  

  交通科学博物館は2014年4月6日を以て閉館となりました。
  なお収蔵展示物については概ねが新たに建てられる京都鉄道博物館に移される計画
  由ですが、鉄道関連以外(船舶、航空、自動車・バイクなど)については別途他所
  への移管が予想されて居ります。




     掲載日:2011年2月1日



それでは、次回をお楽しみに!

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